映画「女たち」。奥山和由さんの Team Okuyama 発足25周年作品。2年前、書籍「黙示録 映画プロデューサー・奥山和由の天国と地獄」(2019 / 著者:春日太一)を読み、奥山和由さん語り下ろしでの映画プロデューサー半生を垣間見ました。最新作映画「女たち」。TOHOシネマズシャンテにて鑑賞。感想です。
目次
- 感想:映画「女たち」
- 物語:映画「女たち」
- 予告編:映画「女たち」
- 公開祈念プレミアムトークショー 篠原ゆき子 × 倉科カナ:映画「女たち」
- 公開初日舞台挨拶 篠原ゆき子 × 高畑淳子 × サヘル・ローズ × LiLiCo:映画「女たち」
- 公開記念YouTube対談 篠原ゆき子 × サヘル・ローズ × 八雲ふみね:映画「女たち」
- 公開記念YouTube対談 笠井信輔 × 篠原ゆき子:映画「女たち」
- 公開記念YouTube対談 篠原ゆき子 × 横澤夏子 ×青木源太:映画「女たち」
- 公開記念YouTube対談 伊藤詩織 × 奥山和由:映画「女たち」
- 公開記念YouTube対談 小出恵介 × 奥山和由:映画「女たち」
- 京都国際映画祭 女たちが語る「女たち」特別トーク 篠原ゆき子、倉科カナ、サヘル・ローズ、奥山和由(製作)、木谷真規(プロデューサー)、トウ・ヒョウ(ヘアメイク):映画「女たち」
- 第43回モスクワ国際映画祭2021 オンライン・プレスカンファレンス 主演 篠原ゆき子 × 制作 奥山和由 × 監督 内田伸輝:映画「女たち」
- 主題歌「妖精の詩 」荒木一郎 & Little Black Dress:映画「女たち」
- 関連外部リンク
圧巻でした。どっぷりと骨太な映画を観ました。
役者の皆さん、お見事です。
主人公の美咲役の篠原ゆき子さん、母役の高畑淳子さん、親友香織役の倉科カナさん。
美咲であり、母であり、香織でした。
美咲を香織を苦しめることになる役どころの共演役者の皆さんも、もう、嫌になるほどに素晴らしかったです。
上映中、場内のあちらこちらから静かなすすり泣きが。
そして、エンドロール。
荒木一郎さんが歌う映画主題歌「妖精の詩」が場内に優しく響き渡り、スクリーンに映し出されるスナップ写真の数々。
エンドロールの最後の最後まで、物語の余韻に浸りながら、スクリーンにくぎ付けとなりました。
場内がゆっくり明るくなり、真っ白なスクリーンが目の前にあらわてもなお、スクリーンをみつめて席をしばらく立てませんでした。
「どっぷりと映画見たなあ」という満足感。
劇場パンフレットが制作されていないことが、とても、とても残念でした。
鑑賞後は、映画「女たち」の舞台挨拶、対談等の動画を映画パンプレット代わりに視聴し、余韻に浸りました。
映画「女たち」。役者の皆さんの圧巻の演技に圧倒される素晴らしい作品でした。


主人公の美咲(篠原ゆき子)は、母(高畑淳子)の介護をしながら地域の学童保育所で働いている。東京の大学を卒業したものの、就職氷河期世代で希望する仕事に就くことができず、恋愛も結婚も、なにもかもがうまくいかず、40歳を目前にした独身女性である。娘を否定しつづける毒母、そんな母に反発しながらも自分を認めてもらいたいと心の奥底で願う娘。そこに「介護」という現実がのしかかってくる。お互いに逃げ出したくても逃げ出せない。あるとき、美咲が唯一心のよりどころとしている親友・香織(倉科カナ)が突然命を絶ち、いなくなってしまう。美咲にとって、養蜂家として自立する香織は憧れだった。美咲の心もポキリと折れ、崩壊へと向かっていく。
引用元:映画「女たち」公式サイト
映画「女たち」主題歌「妖精の詩」。エンドロールで流れるこの歌。倉科カナさん演じる香織がお父さんが好きだったとのことで劇中で口ずさむ歌です。私は荒木一郎さんバージョンの回で鑑賞しました。TOHOシネマズシャンテでは、Little Black Dressさんが歌うもうひとつのエンドロールバージョンも公開されています。このエンドロールが沁みます。

倉科カナさん演じる香織が、切ない。。