映画「未来世紀ブラジル」20世紀フォックス配給オリジナル版(143分)。作品の前情報全く無しで1回目を鑑賞。その後、初めから結末までの物語詳細の紹介も収録されている劇場パンフレットをすべて読み、2回目を鑑賞。感想です。
近未来のある国。そこでは個人のプライバシーはすべて政府のコンピュータに管理され、情報省が大きな権限を持って人々を支配していた。一方で、反体制派はテロ行為に走り、姿なきテロリストによる爆弾騒ぎは日常茶飯事だった。クリスマスの日。情報省の一画でちょっとした事故が起きた … 。
引用元:映画「未来世紀ブラジル」劇場パンフレット
過剰な管理社会への社会風刺の数々が鋭い。
コメディテイストを織り交ぜながらの物語展開、近未来の家の様子や職場の様子やレストランや街の様子、壮大な美術セットの数々、銃撃戦、カーアクションなど、純粋に映像を眺めていても楽しめる娯楽作品です。
ただ、この物語に登場するひとりひとりに目を向けると、切なく胸が痛みます。
前情報なしでの1回目の鑑賞で堪能しましたが、わからない点もいくつかあり、鑑賞後に劇場パンフレット(全22ページ)を全ページ読みました。
劇場パンフレットには、驚いたことに、作品解説に加え、物語の冒頭から最後の最後までの結末までが、詳細に記載されていました。
「あぁ … 、そういうことだったのかぁ。うわぁ … 、うわぁ … 。」
文字で明確に書かれていましたので、そうなのでしょう。
(※大いなるネタバレになるのでここには書きません。)
これはと、もう一度、2回目の鑑賞。
そのような社会に生きる登場人物を観ていて、もう、さらに切なく、胸が痛みました。
映画「未来世紀ブラジル」。
1985年製作の作品。
日本での公開は、1986年だったとのこと。
公開から35年を経た2021年の今、観てよかったです。
ロバート・デ・ニーロさんが、とある役で出演されています。