映画『新聞記者』(2019/藤井直人監督・脚本)を有楽町シネマ有楽町で鑑賞しました。上映後はトークイベントに参加。素晴らしかったです。ゲストは、監督の藤井直人さん、プロデューサーの河村光庸さん。聞き手は映画評論家の松崎健夫さん。
ああ 魅入りました。東都新聞若手記者の吉岡エリカを演じたシム・ウンギョンさんと、内閣情報調査室エリート官僚の杉原拓海を演じた松坂桃李さんのダブル主演が圧巻です。







東都新聞社会部で吉岡の上司陣野和正役の北村有起哉さん、杉原の上司内閣参事官多田智也役の田中哲司さん、杉原の外務省勤務時代の上司神崎俊尚役の高橋和也さん、その妻神崎伸子の役の西田尚美さん、素晴らしかったです。





そして上映後トークイベント。

ゲストは、 監督の藤井直人さん、プロデューサーの河村光庸さん。聞き手は映画評論家の松崎健夫さん。

前から3列目の席で拝見しました。この距離、肉眼で表情までよく観ることができました。河村プロデューサーのお話中、時におり笑顔を見せる藤井監督が微笑ましかったです。

印象に残ったことのひとつは最後の質疑応答で、7回目の鑑賞というお客さんが、藤井監督自身印象に残るシム・ウンギョンさんと松坂桃李さんのシーンを質問された時の藤井監督の回答です。
「この映画では、泣いてくださいという演出は一回もしていません。俳優部ひとりひとりがやったお芝居なんです。」そして藤井監督が具体的なシーンをご紹介。それらは私も印象に残ったシーン。シム・ウンギョンさんと松坂桃李さんの演出ではないお芝居だったと聞いて感銘を受けました。

映画『新聞記者』。 河村プロデューサーいわく「これ、ヤバいですよ。」「作ってはいけないんじゃないか」という同調圧力を感じつつの制作過程であったが「映画こそ自由な表現を」の旗を揚げて完成した作品とのこと。 骨太の社会派エンターテイメントであり、葛藤と挑戦の人間ドラマでした。

上映後トークイベントの最後に観客の皆さん撮影OKの時間がありました。
最後のお二人のご挨拶の様子です。

劇場の緊迫感あるスクリーンで集中して映画『新聞記者』を鑑賞でき、さらに、上映後トークイベントで 監督の藤井直人さん、プロデューサーの河村光庸さん。聞き手は映画評論家の松崎健夫さん のお話を直にお伺いできてよかったです。
映画「新聞記者」公開に合わせて、東京新聞の望月衣塑子記者や元文部科学省事務次官の前川喜平氏、新聞労連委員長で朝日新聞記者の南彰氏、元ニューヨークタイムズ東京支局長が対談。映画「新聞記者」劇中のテレビ映像としてぼんやりでてきます。
書籍『同調圧力』の巻末付録に上記対談が文字起しされて収録されています


映画『新聞記者』の原案書籍『新聞記者』

シム・ウンギョンさん演じる東都新聞若手記者の吉岡エリカが記事執筆の際に手にとって調べていた書籍『記者ハンドブック 第13版』
映画『新聞記者』劇場パンフレッドを読んで余韻に浸りました。


映画『新聞記者』。葛藤と挑戦を描いた人間ドラマでした。