映画「墨東綺譚」(ぼくとうきだん / 1992年 / R15指定)を観ました

映画「墨東綺譚」(1992年 / R15指定)を観ました

永井荷風。学生時分に学校の授業で習ったのか、名前だけは存じておりますが、作品を読んだことはありませんでした。この歳になって、ひょんなことから、ふと、永井荷風に興味を抱きまして、作品に触れてみようと。何分、文学には疎いものですから、まずは、映画で垣間見てみましょうということで。

永井荷風自身のことを書いたのではと云われる小説「濹東綺譚」と、永井荷風の日記「断腸亭日乗」を原作とした映画「墨東綺譚」(ぼくとうきだん / 1992年 / R15指定)を観ました。

物語

名匠・新藤兼人監督が、永井荷風の同名小説を基に、主人公を荷風本人に置き換え、玉ノ井の娼婦・お雪とのロマンスを中心に荷風の半生を描いた官能美あふれるドラマ。1879年、良家の長男として生まれ育った荷風。父の意向に反し、早くから文学の道を志した荷風は、やがて玉ノ井の娼家でお雪と出会う。世の中の底辺に生きながらも清らかな心を持つお雪に、荷風は運命的なものを感じ…
出典)墨東綺譚(1992) | allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース

感想

高橋典幸

小説『濹東綺譚』の主人公、小説家・大江匡を、劇中では永井荷風とし、永井荷風の日記『断腸亭日乗』とを合わせてアレンジして、永井荷風の晩年を描いたような作品でした。台詞が小説の語り口そのままなのでしょうか、テンポがよく、とても心地よかったです。お雪は、別作品ですが「この世の片隅に」のリンさんを思い出しました。なんとなく物語もわかりましたので、原作の小説も読んでみようかと。

関連外部リンク


参考
墨東綺譚(1992)allcinema ONLINE オールシネマ 映画&DVDデータベース


参考
墨東綺譚YouTube ムービー

永井荷風 肉声インタビュー

小沢昭一的こころ「隠居、隠遁 永井荷風について考える」

読了。特集「永井荷風 愛すべき散歩者」月刊誌「東京人」2017年12月号

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