神保町シアター 2019年1月19日~2月15日の特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」で、鈴木英夫監督の映画「彼奴を逃すな」(1956・白黒)35mmフィルム上映を鑑賞しました。
1956年、昭和31年公開の映画。
2019年の今から遡ると、63年前の日本映画です。
これはスクリーンで観ることができて良かったです。
しかもフィルム上映です。
神保町シアター特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」で鈴木英夫監督の映画「彼奴を逃すな」(1956)35mmフィルム上映を鑑賞#彼奴を逃すな #鈴木英夫 #木村功 #津島恵子 #志村喬 #沢村宗之助 #土屋嘉男 #堺左千夫 #宮口精二 #神保町シアター pic.twitter.com/iQfOqDR81W
— 高橋典幸⛅ (@NoriyukiJP) January 30, 2019
それでは、感想です。
感想 | 映画「彼奴を逃すな」
銀幕の志村喬さんを観たくて行きました。
まずは、オープニング・クレジットがかっこいい。
蒸気機関車がひく何両もの貨物列車がスクリーンいっぱいに、右から左へ次から次へと走っていく。
そこにクレジットが現れて、列車と同じスピードで左にシューンと流れていく。
次から次へと。
もう、もう冒頭からかっこいいーと魅入りました。
小さなラジオ修理屋を営む夫役の木村功さんと、洋裁で家計を助ける妻役の津島恵子さん。若い夫婦のつつましさが良い。
ある夜、お店の向かいの店で殺人事件が発生。
その際、偶然に不審な人間と目が合ってしまう。
その後、お店に「見たことは誰にも話すな。さもなくば…」との手紙が届く。
そんな事件とは関わり合いたくないと、刑事からの取り調べにも知らぬ存ぜぬの嘘を夫婦で貫こうとするが、、、。
主任刑事役の志村喬さん、良かったです。
全般を通して感銘を受けたのは、音と静寂の間。
蒸気機関車が牽引する貨物列車が通り過ぎる音、ラジオの音、ミシンの音、雨の音、チン問屋のクラリネット、お坊さんの太鼓の音、砂砂利道を歩く音走る音、、音が素晴らしい。
そして、台詞と音、BGMさえもない、長い静寂の間。
心理描写に魅入りました。
ラストのエンディング・クレジット無しで「終」一文字でジャーンと終わる終わり方、好きです。
高橋典幸
彼奴を逃すな
監督 鈴木英夫
脚本 村田武雄
撮影 三浦光雄
音楽 芥川也寸志
美術 小川一夫
出演 木村功 津島恵子 志村喬 宮口精二 土屋嘉男 堺左千夫 沢村宗之助
【写真】映画『彼奴を逃すな』
神保町シアター全景
神保町シアター入り口
神保町シアター 2019年1月19日~2月15日の特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」
映画「彼奴を逃すな」
映画「彼奴を逃すな」ポスター
チラシ表紙 | 神保町シアター 2019年1月19日~2月15日の特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」
チラシ上映スケジュール | 神保町シアター 2019年1月19日~2月15日の特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」
チラシ上映作品 | 神保町シアター 2019年1月19日~2月15日の特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」
チラシ「彼奴を逃すな」 | 神保町シアター 2019年1月19日~2月15日の特集企画「こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場」
映画『彼奴を逃すな』物語
小さなラジオ修理屋を営む夫と、洋裁で家計を助ける妻。
平凡でつつましく暮らす夫婦が、殺人犯を目撃したことから、恐ろしい事件に巻き込まれる――。
ノワールものの名手・鈴木英夫が手掛けた、知る人ぞ知るサスペンス映画の傑作。
出典)神保町シアター
関連外部リンク
参考
神保町シアター公式サイト
参考
こわいはおもしろい ホラー!サスペンス!ミステリー!恐怖と幻想のトラウマ劇場 2019年1月19日(土)~2月15日(金)神保町シアター 特集企画
映画『彼奴を逃すな』の音楽を担った音楽家の芥川也寸志さんは、作家 芥川龍之介さんの息子さん(三男)
音楽家の芥川也寸志さんは、作家の芥川龍之介さんの息子さん(三男)
高橋典幸