2017年11月19日。美しい。スクリーンいっぱいに広がる情景の美しさに「うわぁ … 」と何度と口がぽかんとあきました。台湾中国合作映画「星空」を新宿ケイズシネマで観ました。
台湾の絵本作家ジミー・リャオのベストセラー「星空」を原案に創作された13歳の女の子と男の子の物語。
家族、学校、同級生、そして、孤独を感じる自分。切ない出来事が次々に起こる中で、ある夜、幼いころに大好きなおじいさんが見せてくれた山奥の星空を、親に内緒で2人で一緒に見に行く旅に出ます。
心いたたまれない悲しいシーンも幾度とあるのですが、その時々のつらい心情や、それを乗り越えようと行動しているときの心情を表す映像と音楽が、とても美しかったです。映画館の大スクリーンで味わえてよかった作品です。
新宿のケイズシネマで鑑賞
はじめてお邪魔した映画館です。
このビルの3階がケイズシネマ。エレベーターで3階へ。
こういう展示が好きです。
劇場パンフレットと原作絵本が販売されていましたので、鑑賞前に購入しました。
鑑賞後のお楽しみに。
原作絵本と劇場パンフレット | 台湾中国合作映画「星空」 新宿ケイズシネマ 2017年11月19日
入場券を購入。
いいなあ、こういう入場券。
そして、場内へ。
いよいよ、映画「星空」を鑑賞です。
物語
彼女の家は素敵な美術品に囲まれていた。
だけど、美術商の両親は出張がちで離婚も秒読み。
優しかった彫刻家のお爺ちゃんも死に、遂に居場所がなくなった。
そんな時、スケッチブックを抱え街を彷徨う不思議な転校生に出逢った。
子供と大人の世界の真ん中、心に傷を負った二人は旅に出る。
あの寂しくて眩しい星空を見るために――。台湾の国民的人気絵本作家ジミー・リャオのベストセラー「星空」を、『九月に降る風』『百日告別』のトム・リン監督が映像化した本作は、2012年の大阪アジアン映画祭の特別招待作品として上映され大好評を博し、一般公開が熱望された。だが、それ以降日本の版権の所在が不明とされていた幻の作品。この度、遂に5年の沈黙を破って日本公開が決定した。
出典)映画「星空」公式サイト
映画『星空』予告編
予告編
映画『星空』音楽
サウンドトラック(ダイジェスト)
劇中歌:Storytelling feat.Yukawa Shione (MUSIC VIDEO) – world’s end girlfriend
主題歌:星空 (MUSIC VIDEO) – Mayday
感想
高橋典幸
鑑賞後、劇場パンフレットを読みました
台湾の絵本作家ジミー・リャオのベストセラー「星空」の映画化がどのような経緯で実現したのか、また、トム・リン監督が絵本の世界観をくみながら、映画独自の物語を創作したのかのインタビュー記事は読み応えがありました。
そして、原作絵本「星空」を読みました
絵本では描かれているが映画では扱っていない部分、または、絵本にはないが映画で作り上げた部分、絵本の物語をアレンジした部分。よくわかります。映画でのちょっとしたシーンや表情、セルフが、鑑賞中はそれはそれでよかったのですが、絵本をみるともっと描かれ語られていたりして、「あー、だからあんな表情していたのかあ。。」と、映画のシーンを思い浮かべて、さらに深く味わえました。また、映画独自の部分やアレンジされている部分、これらは、お見事です。絵本の世界観や登場人物の心情を、映画という別世界によくぞ表現されてたなあと感銘を受けました。とくに「折り紙」と「ジグソーパズル」はお見事した。絵本の物語もとても素敵です。そして映画の物語も素敵でした。創作者が創作者に託す信頼って素晴らしいものだなあと感じました。