読んでよかったです。映画「ミッドナイトスワン」のノベライズ本。映画監督・脚本の内田英治さんが執筆された小説。映画館で映画を2回鑑賞後に読了。感想です。
読んでよかったです。
映画のみでも「ミッドナイトスワン」の物語は大満足だったのですが
もしも、この小説を読まずに、小説のこの内容の数々を知らないでいたとしたら、
どんなにもったいなかったことか。
読んでいて、思わず微笑ましくてにんまりしたり、切なくなったり、じわじわ目に涙がにじんだり、とても豊かな読書体験でした。
映画のシーンが見えて、あのピアノの旋律が聞こえて、思い浮かぶ物語です。
映画では、俳優さんが表情や佇まいのみで描かれているシーンでも、小説版は文字で心情が書かれています。
あらためて、俳優さんたち素晴らしいなあと感じました。
同時に文字で書かれた心情が繊細で読み入ります。
小説版は、映画ではカットされているシーンも数々綴られています。
ギエムさんのシーン、純也さんのシーン、などなど。これらが物語にさらなる厚みを与えてくれます。
逆に、小説ではさらっと描かれているシーンが、映画ではあんなに膨らませて素敵なシーンになっているんだあ…
とか
小説版では綴られていないシーンが映画ではあんなに素敵なシーンとして追加されていたんだあ…
など、映画を観ているからこその楽しみも体験。
映画と小説。
「ミッドナイトスワン」の物語を、より深く味わうことができました。
読んでよかったです。
映画の感想はこちらの記事で。