2019年2月10日。映画「洗骨」を丸の内TOEI②で鑑賞。上映後は、舞台挨拶に参加。ゲスト登壇は、照屋年之さん(脚本・監督)、奥田瑛二さん、筒井道隆さん、水崎綾女さん、大島蓉子さん、坂本あきらさん、鈴木Q太郎さん。優しく温かい物語と舞台挨拶に笑い泣きしました。
映画「洗骨」感想
映画「洗骨」。素晴らしい物語と映画をありがとうございます。のんびり温かい会話劇でゆったり観ることができました。物語中にまさかのセリフで笑ってしまうシーンが散りばめらていて、シリアスなシーンで余計に感涙でした。
情けない男、父親、信綱役お見事。気落ちし身も心も弱っているかっこ悪い信綱を体現する奥田瑛二さんに魅入りました。「本当に死んだのか」と心情を吐露するシーン、茶碗飯を食べるシーンに泣きました。「見るよ」は笑いました。
剛役、お見事でした。妹になんてこと言うんだ、なんだこのわからず屋の兄貴は、父親にその物言いは無いだろうと、見ていましたが、物語が進むに連れて、なぜ剛がそんな言動や態度をとっていたのかが描かれていくと胸が痛みました。
優子役、素晴らしかったです。全編、妊婦さんの役柄その佇まい、妊婦さんでした。母親が入る棺桶にずっと寄りかかって座って母親を見る無言のシーン。あの身体全体から漂う母親への想いが感じられて魅入りました。「うるさいんだよ」には爆笑。
信子役、カッコよかったです。そして多いに笑わせていただきました。3020円のシーンはしびれました。舞台挨拶での撮影舞台裏の大島さんのパニック話は笑いながらも、おーと思いました。ハマり役です。
ネタバレになるので劇中の鈴木Q太郎さんについては何も書けません(笑)笑わせていただきました。舞台挨拶で、生の卑弥呼様ー!を披露して下さり感動しました。神山役、素晴らしかったです。
「泡盛をもう1杯、あ、もう、そのままで」と客人に言われて、嬉しそうに泡盛を注ぐシーンの表情が本当に嬉しそうで。「呑まなきゃやれないよ」と道端で小瓶の泡盛を呑む姿、可愛かったです。
もう、お綺麗で、お綺麗で、魅入りました。ネタバレになるので何も書けません(涙)素敵なお母さんを見事に魅せてくださいました。あのシーン、切なくて涙しました。
歌唱:映画「洗骨」主題歌「童神」
歌声が沁みます。
映画「洗骨」劇場パンフレット
解説、インタビュー記事、鼎談記事、映画評記事、劇中シーンの写真等、読み応えがあります。読んで物語の余韻に浸りました。
映画「洗骨」物語
洗骨───。
今はほとんど見なくなったその風習だが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには残っているとされる。粟国島の西側に位置する「あの世」に風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて「この世」と別れを告げることになる。沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の「洗骨」のために、4年ぶりに故郷・粟国島に戻ったてきた。
実家には、剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでいる。生活は荒れており、恵美子の死をきっかけにやめたはずのお酒も隠れて飲んでいる始末。そこ
へ、名古屋で美容師として活躍している長女・優子(水崎綾女)も帰って来るが、優子の様子に家族一同驚きを隠せない。様々な人生の苦労とそれぞれの思いを抱え、家族が一つになるはずの“洗骨”の儀式まであと数日、果たして彼らは家族の絆を取り戻せるのだろうか?
映画「洗骨」公式サイト